快挙!八尾町の工務店が日本建築学会文化賞を受賞

仕事の関係で、このおめでたい出来事を知りました。

受賞からは 少し日が経ってしまって 新着ニュースとはいきませんが 遅ればせながらご紹介します。

日本建築学会の文化賞を「八匠」(注)の石原さんが受賞されました。

 ●(注)「有限責任中間法人 八匠」とは、平成元年10月、八尾の大工棟梁・工務店16社、建築設計事務所5社が集まって、匠の会「八匠」 が結成され、平成10年に再結成された団体です。文化と伝統を受け継ぐ、平成17年度都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞しました。石原建築社長の石原さんが理事長を務め、八尾型住宅の建築に関する高い技術力を生かし、八尾型住宅の普及と町並み整備を推進するため活動を行っています。

日本全国から 三人の方が受賞され そのうちの一人が石原さんです。

八尾町が おわらの観光だけでなく 多角的に評価されるのは とても素晴らしくて、うれしい。

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石原建築のHPでは、「八尾の景観」について次のように述べています。http://www.ishiharakenchiku.com/blog/

八尾の景観

住まいの価値を考えるとき、景観も要素の1つです。街との調和を考えられた住まいは美しい景観を生み、住んでいて愛着が湧き、資産価値も高めます。
八尾町には気候風土に適した、伝統的な八尾型住宅が立ち並び、美しい景観を作り出しています。中でも、「諏訪町本通」は、「日本の道百選」に選ばれています。
実は、この美しい街並の伝統的な町屋建築は失われた時期もありました。しかし、住民の八尾に対する熱い純粋な想いが、この街並みを蘇らせました。八尾の町並みの美しさや、どこかほっとするのは、八尾を大切に思う住民たちの思いがこもっているからではないでしょうか。

本当に、私の八尾の町並みに対する思いも、この通りです。

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ついでに、より専門的な立場からの「八尾の町並み」に対する評価も紹介しておきます。

日本建築学会のホームページからの引用ですが、住民の気持ちも含めて、

とてもよくまとまっていますので、紹介させていただきます。<ゆすらうめ>

---<以下、日本建築学会の評価ポイントです>-----

富山県富山市八尾町における伝統的な木造建築技術を生かした

 建築文化の振興と歴史的町並み修景貢献     石 原 博 殿

 富山県富山市にある八尾町は、「おわら風の盆」で有名な民謡と踊り、「曳山祭」などの多彩な伝統行事を生活の中に活かし続けている町である。こうした生活が名刹聞名寺の門前町として藩政時代から栄えた伝統的な歴史的町並みのなかで営まれて来たわけだが、1980年代にはこの歴史的町並みの景観が住宅の現代化によって崩れていく傾向が強くなって来たのである。 これに危機感を抱いた町(当時は婦負郡八尾町で独立の自治体であった)は、建設省が推進していたその土地々々の文化や歴史、風土の特性を生かした良好な住宅市街地を創出し、地域文化と地域住宅生産の育成を行うという「HOPEHousing with Proper Environment)計画」に応募して採択され、1986年から「八尾町HOPE計画」を実行するに至ったのである。当然この計画は歴史的町並み景観の維持や修景ということを含むものであった。そうしてこの実行にあたって中心的な役割を果たしたのが地元の建築業を営む人たちであり、こうした人たち、大工棟梁・工務店16社、設計事務所5社によって1989年に自らの運動体として結成されたのが「八匠」である。

 「八匠」が推進したのは黒瓦の屋根、登り梁、出桁構造、深い出を持つ軒、白漆喰壁、格子戸などの伝統工法、伝統的意匠による八尾町の歴史的景観と調和した現代的な家づくりである。「上野かざみ台団地」をこの八尾型伝統工法モデル住宅群として建設し、町民に実例を示し体験して貰うとともに、こうした歴史的景観を尊重してゆく価値観を町民たちの間に醸成してゆくことを行った。 こうした運動が効を奏して,特に行政の補助がなくとも町民の八割以上が歴史的景観と調和した家作りを望むようになったのであり、「八匠」の持つ伝統工法に根ざした建築技術がこの要望に応えていったのである。「八匠」はまた、地元の伝統工法が失われてしまわないように、この伝承を行ってゆくための後継者育成の活動も行っている。現在「八匠」には百人以上の職人が加盟して活動を行っている。 2007年からは富山市が「八尾地区まち並修景整備事業」を行っているが、「八匠」は行政と町民の中間に立って、この補助金修景事業が最も有効に作動すべく調整を行い、結果として美しい歴史的町並み景観を形成することに寄与している。

 「八匠」はこのように地元、土着の建築技術者集団が、歴史的町並み景観の保存、修景と両立する現代的生活空間の維持に関して、行政と住民との間の専門知識と伝統技術を駆使するコーディネーターとして良好に機能しているユニークな組織である。 八尾町の建築業「㈱石原建築」の会長である石原博氏は「八匠」発足時からのまとめ役で、優れた調整力と卓越したリーダーシップをもって運動を指導・推進し、「八匠」の組織を現在にまで育て上げた中心人物である。このように地域建築文化を守り振興する建築技術者集団を育成し、またその運動を成功に導いたことは日本建築学会文化賞にふさわしい業績である。

よって、ここに日本建築学会文化賞を贈るものである。

会員以外により,建築文化の向上,建築への理解と認識向上等に貢献した業績。

富山県富山市八尾町における伝統的な木造建築技術を生かした建築文化の振興と歴史的町並み修景貢献
石原 博 ((社)八匠 理事長、(株)石原建築 代表取締役会長)

update: 2010/07/06

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