4月自然塾 — カタクリ咲く里の山を楽しみました!
先週、4月11日土曜日の午後、角間カタクリの森に「春の妖精」を訪ねる4月自然塾を開催しました。今年で4回目になります。東京、高岡、魚津からの参加者もあり、総勢28名がわいわい歩く楽しい自然塾になりました。
(農村生活改善センターでの開塾)
改善センターから車で2分、カタクリの森の入り口です。明るい里山の様子が間近に見られます。
この森は全て私有地です。地主さんや地区のみなさんの賛同と協力を得て、行政とともに里山の整備をすすめてきました。
俳句の同人誌「辛夷(こぶし)」の編集に携わった前田譜羅(まえだ・ふら)等が眺めた辛夷の巨木(植物生態学の専門家によると樹齢200年以上とのこと)からカタクリの森が始まります。

(明るい角間の里山の森) (角間カタクリの森の入り口に聳える辛夷の巨木)
当塾専任で森の植物解説ボランティアをお願いしている角間さんが、参加者からの思いがけない質問にも笑顔で答えていただくことも4月自然塾の大きな魅力です。

(参加者の楽しい会話が聞こえますか)
当日は、初夏のような陽光に汗ばむ天気でした。早春の花、カタクリには相当にこたえているようでしたが、日陰の多い北斜面では美しく咲き乱れる群落に迎えられました。

(カタクリ一輪) (二輪のカタクリ)

(カタクリの群落)
今年は季節の気まぐれの影響が強く現れて、3月上旬には南斜面で開花が始まり、花の時期は2週間ほども早まったようです。例年は、5月近くに開花するチゴユリまで咲き始めました。

(チゴユリ:カタクリが終わった林床を埋め尽くします)
早春のこの森では、遊歩道に沿って、希少種のギフチョウとよく出会いますが、

(カンアオイの葉の裏に生み付けられたギフチョウの卵)
数万株に1株あるかないかと言われる白花カタクリや黄花のショウジョウバカマと遭遇する楽しみもあります。実際、前日に、この貴重な体験をされた感動とこの角間カタクリの森のすばらしさを伝えたいと参加されたKさんの笑顔から、森の整備に携わってきた私たちは何よりの励ましを感じました。写真は、当日の森で撮られた白花カタクリです。

(大変 稀少な白花カタクリ )
今回は、例年のほぼ逆周りに森の一部をめぐるようにコースをとったのですが、同じ森のイメージが随分と変わって感じられるから不思議です。湿原を右眼下に見ながら時計回りに新道を下り、湿原から「カタクリの坂道」を上って、新道との分岐点へ戻りました。
それから、今回始めて取り入れた、小学校の生徒さんが森の観察に使うという西の尾根道を経て、カタクリが群落する急な坂道を降りて城ヶ山に至る車道へ出ました。道が乾いており、安心してカタクリの道を楽しんでいただけたと思います。

(新しく開かれた道) (右側の湿原を迂回します)
この森には、カタクリと同じ時期に開花するシュンランが多いのも嬉しいことです。
遊歩道沿いでもシュンランを見つけることが出来ます。

(シュンランを見つけました!) (慎ましく可愛いシュンラン)
角間集落に連なる八尾の村々には、カタクリが大きな群落をつくる広葉樹の森が広がっています。旧野積村へと続く写真の小径も、カタクリの自生に叶った場なのでしょう。私たちは、この道ではなくカタクリが咲く急斜面の道を降りて、城ヶ山へと向かいました。

(奥山へどこまでも続くカタクリの小径) (カタクリの急な坂道)

(足下のカタクリに気を遣いながら慎重に下ります)
その後、櫻に包まれた城ヶ山公園を訪ねました。枯れ枝を踏む音が伝わる静かな森から遠くもない公園は好天に誘われた花見の人々の楽しげな会話で賑わっていました。
公園管理事務所から階段を上がり、二番城ヶ山、一番城ヶ山を巡り、高浜虚子の句碑「提灯に落下の風の見ゆる哉」の前で解散しました。ベールのように広がる櫻の花園を足下に楽しみながら駐車場へと下りました。途中、展望台の北東斜面にカタクリが自然群落を成していることに気付きました。

(城ヶ山から角間の里山を展望)

(城ヶ山のカタクリ群落) (櫻のベールをかぶった城ヶ山)
(山毛欅林)